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最近の読書 2016年春 ―覚え書― [本(小説 他)]

ちょっとまた、児童書に目が行っています。
以前、「ムーミン」で検索していた時に、こんな雑誌を見つけたのでした。

CREA 2016年2月号 [雑誌]

CREA 2016年2月号 [雑誌]

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/01/07
  • メディア: Kindle版




 

気がついた時は、ちょうど月の変わり目で、近所の書店も返品した後でした。
時間がかかるとのことでしたが、取り寄せてもらいました。

待っている間、何を読もうかと考えている時に、今の自分にはおもしろそうで、詳しい話を忘れた「秘密の花園」を思い出しました。


「秘密の花園」   バーネット   龍口直太郎 訳   新潮文庫    

これは、小学四年生頃に、子ども向けの本で読んだと思います。もしかして持っていたかもしれませんが、それも覚えていないぐらい記憶が薄いのです。
内容は主人公のメアリーが花園を見つけて、あと病弱な男の子が元気になるような話だったと思います。
一言だけせりふが残っています。「ひょっとして、これが秘密の花園のカギじゃないかしら?」というもの。(読んだら、それらしいものがちゃんと出てきて、うれしかった)。

いくつか訳がありますが、新潮文庫版を選んだのは、名前がメアリーで(メリーというのがあった)、訳に関するレビューも良さそうだったので。
最初に読んだのも確かメアリーで、そのイメージがあるのです。
ほぼ初めての気持ちで読みました。

秘密の花園 (新潮文庫)

秘密の花園 (新潮文庫)

  • 作者: フランシス・ホジソン バーネット
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1954/02/02
  • メディア: 文庫



不器量でやせっぽち、かまわれずにひとりぼっちのメアリーは、両親が亡くなって、伯父のクレイヴン氏の邸に引きとられます。イギリスの荒野のはずれに建っていて、百も部屋があって、そのほとんどが閉め切ってあるという家で、児童書にしては暗い設定が、大人の自分にはかえってひかれるものでした。

メアリーは"つむじまがり"で、横柄で無知な少女がだんだん変化していくのが見どころです。
メイドのマーサがメアリーに対して、ひるまず、たしなめたり、正直に自分のまま話すのがメアリーに良い効果をもたらしていきます。

次にメアリーが会ったのは、園丁のベンで、メアリーと同じく気難しそうな老人で、彼との会話から花園の存在を知ります。彼の唯一の友だちである駒鳥に、メアリーは友だちになろうと、初めてやさしい心のこもった言葉で話しかけるのが印象的です。
メアリーは偶然、花園の鍵を見つけて、それから、その花園をよみがえらせることに夢中になります。

駒鳥を追いかけて走ったり、そうしてお腹がすくということを知ったり、伯父やその妻のことを聞いて他人のことを気の毒に思うようになったり、短い間にメアリーに変化が訪れます。
マーサが帰省した時におみやげに"とびなわ"をくれて、メアリーがマーサの給金から出して買ってくれたことに思い至って、お礼を言う場面も印象に残っています。

物語のもう一つの見どころは、動物や花、空や風などの生き生きした自然描写です。(これは映画で「見る」より、「読む」方が感動すると思う)。
それが子どもたちを育てていく。どんな子どもでも伸びる芽を持っていることを教えてくれます。

そうしてメアリーは今度は、いとこのコリンを「育てる」側にまで成長するのです。
けんかをしたり、秘密を守るために知恵を働かせたり。
コリンの成長にも目を見張ります。

子ども同士の会話でも、現代の子どもとは想像もつかないぐらい内容があるもので、考えさせられます。(大人の対応も)
物語の重要な人物であるマーサとその母親の言葉にも残るものが多いです。

児童文学ですが、現代の大人に読んでほしいものがいっぱい詰まった物語です。(400ページ以上もあるのです)




「トムは真夜中の庭で」   フィリパ・ピアス 作   高杉一郎 訳   岩波少年文庫   

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))

  • 作者: フィリパ・ピアス
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/06/16
  • メディア: 単行本



これは1年以上前に読んで、感想を書いていたのですが、他の児童書と併せて書こうかと思い、機会を失くしたままになっていました。
偶然にも、同じ「庭」の話でタイミングがいいです。(以下、過去に書いた感想です)


児童書で、よく目に付くので、おもしろいかと思い読んでみました。 

トムは、はしかにかかった弟から隔離されるため、おじ夫婦の家へやってきます。
外出も許されず、退屈しきっていたトムは、夜も眠れません。真夜中に古時計が(ありえない)13の時を打つのに誘われて裏庭へ行くと、そこにはヴィクトリア朝時代の庭園が広がっていました。


庭園で出会った少女との友情物語。
好みの話っぽいのに、思ったほど読み進められなかった。
前に読んだ「思い出のマーニー」や「クローディアの秘密」が良すぎて、主役二人の人物像が薄く感じたせいかな。
一つ一つのエピソードもあまり心に残らなかった。
庭園や風景描写は細かく色彩豊かで、映像が浮かぶように美しいのだが。

読む時期がもっと早ければ、その世界に浸れたかもしれない。
でも、最後の展開は思いがけないものでした。
ずっと平坦な道を歩いてきて、花畑が広がったみたいな。点数で言うと3点あたりをうろうろしていて、一気に10点に上がったみたいな。

読後感は良かったですが、それ以上のものはなかった感じです。


上記の雑誌に、少年少女文学好き500人が選んだ「好きな作品ベスト50」というのがありました。
「秘密の花園」は16位、「トムは真夜中の庭で」は46位でした。(ちなみに1位は「赤毛のアン」、「ハリー・ポッター」シリーズが10位でした)。


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