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「エリザベート」総括 その3 (2002年 花組版) [観劇]

「エリザベート」
次は映像だけで初めて観た、2002年花組版。
これは作品自体を考える意味で、いろいろ発見がありました。(辛口ですが、個人的な感想です)

花組 

トート 春野寿美礼  エリザベート 大鳥れい  フランツ 樹里咲穂  ルキーニ 瀬奈じゅん
ルドルフ 彩吹真央  少年ルドルフ 望月理世  ゾフィー 夏美よう 


映像で観るのは初演雪組以来で、わりと期待していたのだが、感想は、今までで一番軽い感じだった。
東京公演の収録だったのだが、東京は音楽が軽く思える。(他の公演でも宝塚版のビデオとの違いに驚いたことがある)。
ゆっくりなところは間延びした感じだし、もう少しゆっくりな方が好きなところは、速かったりで、心情が伝わりにくい。
音楽だけでなく出演者の演技もいまいちだった。

トート春野さん。
歌は良いし、神秘的な雰囲気も悪くないが、印象に残らなかった。

エリザベート大鳥さん。
歌は悪くないが、エリザベートでなく普通の娘に見えた。
大鳥さんが演ると、外見も演技も健康的すぎて"死"にひかれるというエキセントリックな雰囲気はないし、皇后という気高さもなかった。
でも、フランツに対する愛情を、他の人より感じた。

フランツ樹里さん。
歌が上手いので心情が伝わってくる。
シシィを愛していて、"お坊ちゃん"な雰囲気が良かった。

ルキーニ瀬奈さん。
一番印象に残った。(アングルが瀬奈さん中心のものが多かった気がするが)。
狂言回しの役が上手かった。最後の暗殺者としての場面も狂気を感じさせた。

ルドルフ彩吹さん。
歌は良いが、好きな「闇が広がる」の場面は思ったほど盛り上がらなかった。
シシィとの場面も物足りなかった。

エルマー蘭寿さん、シュテファン愛音さんが良かった。
エルマーたちの最初の登場場面で、初めてドラマを感じた気がした。(他の組では、エルマーたちが一番印象が薄いのに)。

少年ルドルフ望月さん。
瀬奈さんと同様、一番印象に残った。
第一声の「ママ」という声で子どもだと思ったし、繊細で母を慕う孤独な少年の雰囲気がぴったりだった。歌声が美しい。トートが来てくれると聞いた時のはずんだ声も良かった。


以上、初見の(2、3回観た)感想だが、今年の宙組を観る前に何年ぶりかで観ると、全然入っていけなかった。(これは、星組版を観たことの変化があるのだと思う)。
見どころの場面でもしんどくなりそうだった。ドラマを見い出そうとしてもわからない。

違う意味でおもしろいのは、ルキーニ瀬奈さん。
初見では一番印象に残った、と書いていたが、反対のことを思ったのだ。
(悪い意味で)いちいち気になってしまう。すごく軽く見えて、言葉は悪いがチンピラみたいに思えてしまった。(瀬奈さんは他の役は好きなほうだが)。
ルキーニの重要性を意識した。

トート春野さんは、シシィとの出会いの場面から、正直、全然わからない。
歌は上手いはずなのに、ただ歌っているだけにしか聞こえない。
演技や表情がいちいち気になって、何を考えて、そういう演技になるのかわからない。
全体的にも、何だかシシィに(シシィを誘う場面でさえ)気持ちが向いていないようで、ドラマが見えない。(シシィよりも黄泉の帝王としてのプライドばかりを感じてしまう)。
二幕目の「生きたお前に愛されたいんだ」なんて、言葉では歌っていても、自分には何も伝わってこないのだ。

エリザベート大鳥さんは、初見からあまり変わらない。
少女時代が、かなりおてんばに思えた。
田舎娘が見初められて、宮廷のしきたりに驚く。(でも、耐えられそう?)
フランツのことは好きで上手くやっていきたい、と思っているようなイメージ。(これだとエリザベートでない気もするが?)
二幕目がいまいち。

フランツ樹里さん、ルドルフ彩吹さんは、平凡な印象。

エルマーたちの最初の場面は、やっぱり、はっとする。

一番印象に残るのは(初見でも)、少年ルドルフ望月理世さん。
一人だけ異質なぐらいに感情移入できるのだ。

春野さんのトートは、シシィに気持ちが向いていないように見えるし、大鳥さんのエリザベートはフランツやルドルフの方に気持ちが寄っているみたいで、二人の場面に感情移入できなかった。
唯一印象に残ったのは「私が踊る時」の銀橋場面。
二人の関係性というのを、花組版を観て意識できたのは良かったです。(あとルキーニの重要性も)


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