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最近の読書 2016年 絵本 その2 [本(絵本 他)]

前回の記事とも関連があるので、読んだ絵本の感想を書きます。


「ハーメルンの笛ふき」
サラ&ステファン・コリン 文   エロール・ル・カイン 絵   かなせき ひさお 訳
   

ハーメルンの笛ふき

ハーメルンの笛ふき

  • 作者: サラ コリン
  • 出版社/メーカー: ほるぷ出版
  • 発売日: 1989/11/20
  • メディア: 大型本


"ハーメルン"の絵本を読むのは3冊目です。(記事「最近の読書 2015年 絵本 その4」)
こんな本があることを忘れていました。(検索で見た記憶があるが)。
フックスフーバー版も好きですが、これが一番になりました。何といってもル・カインの絵が素晴らしい。
茶色と赤を基調とした、シンプルで抑えた色合いは、中世の雰囲気そのままで、タイムスリップしたよう。

それぞれの版で印象に残ったものが違うが、今回のポイントはねずみと群衆。
それから、人々の"生活"が仔細に描かれる。
ねずみとの格闘が文章で4ページ近くもあって、町長に詰め寄る民衆、町長と笛吹き男とのやりとりもドラマがある。
約束を破られた次の日に事件が起こるというのが早すぎるが、笛吹き男は一番怪しげで魅力的。
笛吹き男についていく場面の絵は迫力満点。どの絵も構図がドラマチックで臨場感にあふれている。
民衆の声や笛の音まで聞こえてきそうで、想像力をかきたてられる絵本です。



「犬になった王子」   君島久子 文   後藤仁 絵   岩波書店

犬になった王子――チベットの民話

犬になった王子――チベットの民話

  • 作者: 君島 久子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2013/11/16
  • メディア: 大型本



民話で検索していて、タイトルと表紙絵にひかれました。

大昔、チベットのプラ国の王子が、山の神様のところへ、おいしい穀物の種をさがしに旅に出ます。
チベット人の主食、ツァンパの原料となる大麦の来歴を物語るこの話は、チベット文学史の中でも、天地創造につぐ重要な神話として位置づけられているそうです。

王子の冒険と出会う娘との愛がドラマチック。
日本画の絵と共に、神話の雰囲気に合って、味わい深い絵本です。




「世界でいちばんすばらしいもの」   ヴィヴィアン・フレンチ 文   アンジェラ・バレット 絵

世界でいちばんすばらしいもの

世界でいちばんすばらしいもの

  • 作者: ヴィヴィアン フレンチ
  • 出版社/メーカー: BL出版
  • 発売日: 2015/05
  • メディア: 大型本


これは観劇へ行った時、大型書店で偶然見つけました。
「白雪姫」で絵に魅せられた、アンジェラ・バレットさんの挿絵です。

ある王国の王と妃が娘の王女のために、ふさわしい婿をさがそうと、賢者に手紙を書きます。
一方、王女は街で一人の若者に出会います。 

(以下、ネタばれします)



絵に期待しただけに、今回は思ったほど感動しなかったかな。
細密で美しいけど、漫画のようなコマわりで、絵が小さいページがいくつかあって、その絵もいまいち興味をひかれなかった。
見開きの一枚絵は二枚(4ページ)だけで、サルヴァトーレがボートに乗って物思いに沈んでいる絵はドラマ性を感じた。
せめて二人でいる時、ロマンスに発展するような、お互いを想うような明るい絵が一枚でもあったら良かったが。

でも、物語からして、そういうエピソードが少ないのが物足りない。
ロマンチックなおとぎ話だけど、サルヴァトーレが賢者の孫でなかったら、もっとおもしろく読めたかも。


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コメント 2

後藤 仁

 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)をご紹介いただき誠に有難うございます。今後とも後藤 仁 作品をよろしくお願い申し上げます。
 日本画家・絵本画家 後藤 仁
by 後藤 仁 (2016-08-21 15:40) 

オリーブ

後藤仁様
絵本画家ご本人様より、コメントをいただき、誠に恐縮です。
ありがとうございました。
by オリーブ (2016-08-22 21:41) 

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