So-net無料ブログ作成

最近の読書 2016年秋 ―覚え書― [本(小説 他)]

読書の秋だし、久しぶりに現代ものが読みたくなったが、何が良いかわからず、(定番だし)芥川賞の作品を読んでみようかと思いたった。(多分一作も読んだことがない)

調べてみて、そこそこ興味があって、重くなく、それほど軽くもなさそうで、これを選んだ。(昔に、著者原作の映画を書きとめていたこともあって)


「沖で待つ」   絲山秋子   文藝春秋   

沖で待つ

沖で待つ

  • 作者: 絲山 秋子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/02/23
  • メディア: 単行本


予想と違って(かなり)読みやすかったが、"芥川賞"というのは、何が基準になるのかわからないような作品だった。

会社の同期(男女)の友情物語。
主人公の及川は同期入社の牧原太と協約を結ぶ。「(秘密を守るため)先に死んだ方のパソコンのHDDを、後に残った方が破壊する」という。

会社が舞台になっていて、人間関係や会話が、(現実生活でそれがあまりない)自分には新鮮だったのだが、特に残るものもない感じだった。
文章が「です」「ます」調でない方が、最後の会話がない方が(及川の妄想?)、好きというか気持ちよく読めた気がする。(どういう意図なのだろう)。

もう一作「勤労感謝の日」収録。(こちらが先)
無職の主人公が、勤労感謝の日に見合いをして、その一日の生活情景を描いた話で、これも何でもない会話が新鮮だった。こちらの方がおもしろく、先を読みたくなった。
無職で見合いをする(させられる)設定が昔の自分に近しいし、共感でもないが、本音の言葉が心地良かった。



「スクラップ・アンド・ビルド」   羽田圭介   文藝春秋   

スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド

  • 作者: 羽田 圭介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/08/07
  • メディア: 単行本



新聞記事やテレビで見たりして、著者本人が身近になったり、介護がテーマに入っているみたいで興味を持った。
87歳の祖父と彼を介護する孫との交流の話(?)だが、よくわからなかった。

28歳の健斗は失業中。ある日、彼は祖父の「死にたい」と言うぼやきをそのまま受け取って、尊厳死に導くよう、(弱らせるため)"足し算"の介護を目指す。

最後になって、健斗は自分の思い違いなのかと気づく描写があるが、それまではどういう話なのかつかめなかった。
介護の現状を知ったり、考えさせられたりして、良かったところもあるが、話としては最初と最後しか残らなかった。

タイトルの通り、心の交流より二人の肉体の対比を通しての交流がテーマなのか(?)
健斗の肉体の鍛錬の描写が多いし、恋人との場面も身体的な話ばかりで、読むのがしんどかった。ドラマとしてはおもしろくなかった。
人物(脇役)にも興味が持てなかった。(特に母親がきつくて、小説でもつらい)。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0