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東宝「エリザベート」DVD [観劇]

寒さに弱くて、仕事以外、最低限しか外に出ない毎日です。
図書館へ行くのも控えていて、書くことも思いつかず、年末に書いていた記事を(今さら)アップします。


チケットが取れず、舞台を観損ねたので、東宝「エリザベート」のDVD(Blackバージョン)を買いました。
初演から20年たった花總まりさんのエリザベートは、やっぱり観ておきたかったのでした。(とりあえず1回きり観た感想)

キャストは
エリザベート 花總まり   トート 井上芳雄   フランツ 田代万里生   
ルドルフ 古川雄大   ゾフィー 香寿たつき   ルキーニ 成河   の皆さん 

演出が変わったらしいことは、ネットで見たことがあったのだが、オリジナル版に近い感じで、暗く重い雰囲気で驚いた。でも、これが観たかったと思えるぐらい当時の世界に入っていけて大満足。ただ、リアルすぎて時間を置かないと観れそうにない。正直、疲れるというかウツになりそうなほど、エリザベートとトートがはまっていた。

東宝の「エリザベート」は宝塚版をちょっとリアルにした感じで、話的にはむしろわかりにくい印象だったが、今回はすごくわかりやすく、エリザベートの生涯をタイムスリップした感覚で観られた。
傾いたセットが、ハプスブルク家の衰退を表しているようで良かった。
装飾なども重厚で豪華で、世界観にぴったりだった。
ナチスの場面は初めて観た時よくわからず、唐突感があったが(その後、当時の社会情勢かと思ったが)、今回はフランツとルドルフの会話の中で出てきたのでわかりやすかった。

トートとエリザベートの関係は宝塚版のラブ・ストーリーというより、トートが黄泉の世界に連れて行こうとするのを、シシィが必死で抗う、という感じに見えた。(宝塚版もそう?自分には初めてに近い感覚なのだが)
ルキーニの役割も違って見えた。狂言回し、進行役というより、ほんとは主役なんじゃないか?
彼の妄想を見せられているような存在感があった。

花總さんのシシィは、根っから鳥のような本性で、「カゴに閉じ込められた小鳥」とルキーニが言っていたと思うが、まさにそれで弱っていった、というのがぴったりくるシシィかな。

印象に残ったのは演技。あとオーラがやっぱり半端なかった。
少女時代の無邪気さ(今まで観た誰よりも"少女"なのがすごい)、フランツとの場面での夢見るような表情、ゾフィーとの場面でのとまどい、「私だけに」の決意、子どもを取り返すため、したたかになったような駆け引きなど、短い間での心の移り変わりが繊細でわかりやすかった。

「病院訪問」は宝塚版でもポイントの場面のように言われるが、そんなに印象に残ったことはなかった。花總さんのシシィの、本当に彼女たちの魂にあこがれているような表情に、哀しみの深さが見てとれた。
ルドルフに対する心の閉ざし方も、今まで観たことがないぐらい深かった。
全ての演技が、表面だけでない、年月を伴った、中身がある人物に見えた。

歌はそれほど思わなかったが、感情はよく伝わってきた。(上手いということ?)
「私だけに」は、ほんの3分ほどの中にドラマが見えて、印象に残った。

井上さんのトートは最初の登場から怖かった。今まで観た中で一番トートらしかった(?)

田代さんのフランツ。
皇帝としての真面目さ、シシィを愛しているが、本質的な心までは理解できない常識さ(?)がぴったりだった。

香寿さんのゾフィーも、フランツの母親というのが、イメージぴったりだった。
嫁姑の感情より、ハプスブルク家の義務を誠実に思っていて、人間的な冷たさは感じなかった。


特典映像で蘭乃はなさんのエリザベートを観た。
花總さんの後に観たからか、新鮮でおもしろかった。(宝塚の時よりずっと良かった)
歌はまだまだだが、役作りに興味を持ちました。


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