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「モラル・ハラスメント」 マリー・フランス・イルゴイエンヌ 著 [本(新書 他)]

毎日暑い日が続いて、バテ気味です。
そういう時に読む本でもないですが・・・

以前、加藤諦三さんの「モラル・ハラスメントの心理構造」という本を読みましたが、もっと詳しく知りたくて見つけた本です。タイトルもずばり「モラル・ハラスメント」

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない

モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない

  • 作者: マリー=フランス イルゴイエンヌ
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 1999/12/01
  • メディア: 単行本



職場が今年に入ってから、それに近い雰囲気になって、一時つらかったのです。
「人を傷つけずにはいられない」という副題を思わせるような人がいて(忙しさでエスカレートしたような)興味を持ったのでした。(対処のためも)

第1部は「モラル・ハラスメントとは何か」として、家庭や職場でのいくつかの実例を挙げて分析しているのがわかりやすい。
人間は誰でもモラル・ハラスメント的な行為をすることがあるが、後で反省したり、罪悪感を持ったりする。でも、それが全くないのが、モラル・ハラスメントの加害者である。
加害者の攻撃は巧妙で、ひとつひとつのことを取ってみれば取るに足らないものであることが多い。だが全体としてまとまりを持った時には、精神を破壊するだけの力を持ってくる、という。
攻撃は容赦ないし、専門家でさえだまされる。
身に覚えがあって、しんどいところもあったが、読む価値はあった。

第2部は「モラル・ハラスメントはどのように行われるか」で、加害者の攻撃ややり口について書かれている。怖いけど「知る」ことは大事だ。
加害者、被害者の人間性についても書かれていて、両者の関係性がわかりやすい。

第3部は「モラル・ハラスメントにどう対処すればよいか」で、自分には一番大事なのだが、「自分でモラル・ハラスメントだと認識する」「加害者の罠にはまらないようにする」「加害者と別れる」「回復に努める」ぐらいしか方法がない。

セラピストに頼ったり、企業に助力を求めることも書いてあるが、証明自体が難しかったり、理解してもらえない方が多いのが現実だと思う。
人に話しても、「そういう人はどこにでもいる」とかで、気持ちなんてあまり聞いてもらえない。

本書まで行かないものでも、社会や企業は、「精神的な暴力」についてもっと考えてほしい。
でも、そういうことに全く縁がない人もやっぱりいるのだ。(企業の「パワハラ」という言葉さえ知らない人が職場にいた)。

本書が書かれたのは、1998年で約20年前なのに、日本では「モラル・ハラスメント」という言葉自体、軽く見られている感じだ。(自分も受けた傷の影響の大きさを知ったのは、何十年もたってからだ)。
セクハラやDVと同様、もっと知られるように(被害者の感情)なってほしいです。

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