So-net無料ブログ作成

最近の読書 2017年夏 その2 ―覚え書― [本(小説 他)]

以前から気になっていた児童書をやっと読みました。


「たのしいムーミン一家」   トーベ・ヤンソン 作・絵   山室静 訳   講談社

たのしいムーミン一家 復刻版

たのしいムーミン一家 復刻版

  • 作者: トーベ・ヤンソン
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/07/30
  • メディア: 単行本


子どもの頃、アニメで見たきりで(キャラは覚えているが、内容は覚えていない)、原作を一度読んでみたかった。
復刻版で昭和40年の奥付になっている。

キャラや設定はおもしろいのだけど、思ったより読み進められなかった。
訳が(話し言葉など)、イメージから、違和感があるところもあった。

人間(?)関係がシンプルだからか、エピソードがあまり残らない。

「ムーミンやしきは、いつでもまんいんでした。そこでは、だれでもすきなことをやって、あしたのことなんか、ちっとも気にかけません」
という文章が象徴的。でも、不思議な調和もあって、終わりの方は理想の世界に思えてきました。

挿絵は作者自ら描いていて、すごく良いと思っていたら、画家の方が本職だったそうで納得しました。



「点子ちゃんとアントン」   エーリヒ・ケストナー 作   池田香代子 訳   岩波少年文庫

点子ちゃんとアントン (岩波少年文庫)


点子ちゃんとアントン (岩波少年文庫)

  • 作者: エーリヒ ケストナー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/09/18
  • メディア: 単行本


これは、タイトルが小学低学年の頃から残っていて(学校の図書室で見つけた)、気になっていました。
だって、"点子ちゃん"が漢字だし、"アントン"は外国の名前で、日本人(?)と外人が友だちなのか?とか想像していました。

読んで、謎はすぐに解けた。"点子ちゃん"はあだ名で、本名はルイーゼという。

タイトル通り、点子ちゃんとアントンの友情物語だけど、点子ちゃんがお金持ちの娘でアントンが貧しい少年というのがいい。違う境遇でも友だちになれるのだ。
アントンが点子ちゃんの母親に「あなたとくらべたって恥ずかしくない人間です」と言ったのが良かった。

点子ちゃんの両親が、娘にあまりかまわない親というのもいい。(最後が思いがけない展開になる)。養育係のアンダハトさん、その彼氏ローベルト、門番の息子ゴットフリートなど、個性的でクセのある人が多いのも、子どもなりに人生が学べるようだ。

一話ごとに「立ち止まって考えたこと」という解説(?)みたいなものが、別枠で書いてある。
とばしてもらってもかまわないということだが、大人の自分はこれがおもしろいのだ。

「ろくでなしについて」の望遠鏡の話はおもしろかった。
子どものころにもう、おとなになったときの性質をそなえているものだ。筒がのびる望遠鏡のように。子どもはおとなになるだけで、変わりはしない。その人の中に初めからそなわっていないものは、引き出しようがないのだ。

「尊敬について」の話は大人でも学べる。
子どもたちは、心が広すぎる人(「ばかやさしい」という言葉にドキッとする)には、すぐにぴんとくる。こんなことをすれば怒られるとわかっていても、してしまうことに対して、怒られないと、その人への尊敬を失っていく、という。

大人も楽しめる児童書です。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0